過払い金請求をするとブラックリストに載るのか

過払い金請求は全国で行われていますが、その中には「請求をかけるとブラックリストに載るから」という理由で返還請求をかけていない人もいます。ブラックリストとは信用情報に瑕疵がある人、つまり過去にお金の貸し借りにおいて問題を起こしたことがある人のことです。確かに過払い金返還請求のように一度払ったお金を返してもらうということは問題であるように見えるという意見もわかりますが、実は過払い金請求をしたからブラックリストに載るということはまずありません。これについては金融庁の発表が根拠として挙げられます。

金融庁はこの「過払い金請求によって個人信用情報に瑕疵が発生した」という自体を受けて問題を調査しましたが、2009年には「個人信用情報は資金需要者に対しても客観的かつ合理的に説明可能なものでなければならない」ということと「そもそも個人信用情報は支払い能力に関する情報であり、過払い金返還請求の有無は掲載の対象としては扱われない」という見解を発表しました。総括すると、個人信用情報はお金を返済できるかどうかが問題であり、払い過ぎた分を返還してもらうことに関しては返済能力に全く関係が無いため、掲載する理由が無いということになったのです。そのため現在請求をかけたからと言って、それで新しい借金ができなくなるということは無くなりました。とはいえこれはあくまでも個人信用情報に関しての話で、社内データベースに関しては別の話となります。

ある消費者金融に返還請求をかけたからといって全ての金融機関からお金を借りられなくなることはありませんが、同一の消費者金融からはお金を借りられなくなるケースがあるということは考えておいてください。

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