過去にグレーゾーン金利を支払っている場合には、過払い金請求をすることが出来ます。過払い金の請求は自ら行うことも可能ですが、手間と取り戻せる金額を考慮すれば弁護士に依頼する方がメリットが大きいです。過払い金請求は既に借金を完済している場合でも、まだ返済中の場合でも、どちらでも行うことが可能です。まだ返済中の場合でしたら、最初に弁護士に依頼した段階で債権者に対して受任通知を送付してもらえれば、返済や取立をストップすることが出来ます。
受任通知送付後はグレーゾーン金利を本来の金利に引き直し計算をするのですが、その為には債権者に対して取引履歴の開示請求をする必要があります。この取引履歴を手に入れるには開示請求をしてから2、3ヶ月かかります。もし個人で取引履歴の開示請求をした場合は、さらに時間を要したり、様々な理由をつけてきちんと開示してもらえない場合がありますので、この点においても弁護士に依頼した方が良いです。引き直し計算が終われば、債権者に対して請求書を発行します。
その後弁護士が債権者と金額や返還日の交渉を行うのですが、任意での和解金額の目安は業者によっても異なりますが、およそ8割程度が目安です。もし過払い分の満額を取り戻したい場合には、訴訟提起する必要があります。訴訟対応後は満額取り戻せるケースが多いです。返還日は交渉を行ってから2、3ヵ月後のケースが多いです。
弁護士に依頼すれば、返還金のおよそ20%程度の報酬を支払う必要がありますが、取り戻せる金額も大きくなりますので弁護士に依頼する方が良いです。