債務整理と過払い金返還請求をセットで考えている人が多いですが、実はこの2つは別の手続きです。債務整理をするには資格が必要であり、必ず弁護士や司法書士に依頼して行なう必要がありますが、過払い金返還請求については個人ですることもできます。そして、これが最も大きい差なのですが、過払い金返還請求をしても金融事故にはならず、個人信用情報に事故情報が残りません。昔は、過払い金返還請求をすると信用情報に事故情報が残り、いわゆるブラックリストに載っていましたが、現在では利息制限法で定められた上限を超えて払いすぎた分の利息を返してもらうように請求する権利は当然のものであるとして、なんらデメリットはなく行なうことができます。
過払い金返還請求をしても、なお返済が難しいほどの借金が残っている場合には、原則として債務整理を行なわなければなりません。債務整理で最も手軽な手続きが、任意整理です。任意整理は、弁護士が金融機関との間に入って交渉し、高い確率で金利をゼロにしてもらえる手続きです。裁判所を通さない手続きなので、個人再生や自己破産のように官報に記載されることもなく、平均して3ヶ月くらいの期間で借金を整理することができます。
注意点としては、過払い金返還請求だけならブラックリストには載りませんが、その後で任意整理を行なうとブラックリストに載ってしまうということです。ブラックリストに載ると、クレジットカードやローンが利用できなくなり、人によっては生活に大きな支障が出ることもあります。メリットとデメリットを照らし合わせて、メリットのほうが大きいときに債務整理を行ないましょう。債務整理の費用のことならこちら